2019年02月16日

なぜ、金融バブルは繰り返されるのか



ぜ、金融バブルは繰り返されるのか。17世紀オランダで起きたチューリップバブルから、1929年の世界大恐慌、さらには1980年代末の日本のバブルに至るまで、古今東西で起きた「熱狂」とその崩壊過程を描く。...続きは本文で

【 著者 】 ジョン・ケネス・ガルブレイス
【 評価 】 4.6
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【書籍紹介】
なぜ、金融バブルは繰り返されるのか。17世紀オランダで起きたチューリップバブルから、1929年の世界大恐慌、さらには1980年代末の日本のバブルに至るまで、古今東西で起きた「熱狂」とその崩壊過程を描く。バブルを希求する人間の本質と、資本主義経済の根幹に迫った名著がついに復活!

本書は、金融バブルを語る際に必ず言及される名著を復刻したものです。金融市場に繰り返し出現する「Euphoria(陶酔的熱病)=バブル」の実態を、巨人ガルブレイスがシニカルな筆致で描きます。
バブルは、世界中で先進国・途上国を問わず何度も繰り返し現れ、そして必ず崩壊してきました。ガルブレイスはこれを単なる偶然ではなく、人間が本来持っている行動特性に基づいたものであり、必然的なものであると指摘します。
その内容は決して難解ではなく、一つ一つフレーズは極めて含蓄に富んでいます。たとえば以下のような箴言が随所に登場します。

「金融の世界くらい歴史がひどく無視されるものはない」

「あらゆる投機のエピソードには、金融の手段や投資機会について一見新奇で大いに儲かりそうなことを発見して得意になるという面がある」

「バブルに輪を掛けるのは『てこ(レバレッジ)』の再発見」

「愚者は、遅かれ早かれ、自分の金を失う」

「アメリカ人は格別に投機痴呆症にかかりやすい心理を持っており、今述べたような報いを受ける度合もまた大きい。このことは今世紀および前世紀の経験が確証している。アメリカ人というのは、自分たちが成功して金持ちになるのは神の意図であり、神は自分たちに特別の金融的洞察力を賦与されたのだ、と信じる傾向が殊のほか大きい。そしてこの洞察力に従って金(かね)を投資し、結局はとんでもない破局に至るのだ」

「われわれはますます国際化しつつある経済社会の中に生きている。つまり、世界の産業・金融の一部で起こることは他の部分へ直ちに影響を及ぼし、その影響は重大であることもある。個人が孤立していないのと同様に、どの国ももはや孤立してはいられなくなっている。その結果、本書で歴史的に詳細に検討する投機とその崩壊の影響は、今では直ちに世界中へ及ぶのである。(中略)このようなことは、投機が崩壊した後に来る不景気の効果が現われるにつれて、日本経済、特に日本の輸出に影響したし、また今後も影響するにちがいない」

……いかがでしょう。20年前に欠かれた文章とは思えないのではないでしょうか。現在の世界金融危機のなか、「過去の英知」「本物」に学ぶことの大切さを本書は教えてくれます。
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【書籍情報】
単行本:173ページ
出版社:ダイヤモンド社; 新版
梱包サイズ:19.2 x 12.8 x 1.2 cm

【本書のキーワード】
  BUK226283
  鈴木 哲太郎
  ジョン・ケネス・ガルブレイス
  ダイヤモンド社
  国際経済事情
  金融史・事情.銀行史・事情
  新版 バブルの物語
  4478007926
  経済
  投機.相場.買占



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posted by BookReviewer at 10:34| ビジネス・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする